荼毘について

今日は、野上です。
新型コロナウィルスの感染拡大で、日常生活がすっかり様変わりしています。
どうか皆様、体調管理には十分お気をつけください。

今日は「荼毘」についてお話します。
「荼毘に付す」とは、亡くなった方を火葬するという意味に使われます。釈尊が荼毘に付されて以来、火葬は仏教徒にとって一般的になりました。死者を葬る方法は
世界各地の宗教や民族・時代により様々ですが、火葬・水葬・林葬・鳥葬・風葬
などがあげられます。
日本では古来より土葬の風習がありましたが、日本書紀には、西暦700年に法相宗の
開祖道昭(どうしょう)が遺言により火葬されたとあり、703年には、天皇として
初めて持統天皇が火葬されています。
今では宗教上の理由、土葬の習慣が残る地域、大規模災害でやむなく土葬となった
場合などを除き、公衆衛生上の観点からも、99.9%火葬になっています。

しかし現在首都圏など人口密集地で、火葬場の不足が問題となっています。
その原因としては、
 ①都市部への人口集中
 ②社会の高齢化
 ③住民の反対などによる火葬場新設の難しさ
などがあげられます。
御遺体のホテルなるものも出現して安置所が増加しているそうで、葬儀の日取りが
火葬場の都合で決まるとは、なんともやりきれないことです。