お釈迦様の教え

こんにちは、野上です。県の緊急事態宣言を受け、自宅で過ごす時間が多くなりました。
これから行楽には絶好のシーズンで残念ですが、1日でも早く収束の日が来るように祈りながら、外出を控えて三密を避けましょう。

今回は「お釈迦様の教え」についてお話します。お釈迦様は、まず現実を把握することが重要、と「三法印-さんぼういん」を唱えました。苦の原因がなくなれば、苦悩もなくなる、というものです。
 「諸行無常-しょぎょうむじょう」この世のものはすべて変化する
 「諸法無我-しょほうむが」あらゆる事物は因縁により生じ、不変の実体である(我=が)は存在しない
 「涅槃寂静-ねはんじゃくじょう」悟りの世界(涅槃)は静かで穏やかな世界 

また苦については、「四諦-したい」「八正道-はっしょうどう」という言葉があります。「四諦」とは四つの真理のことであり、仏教の重要な教えです。
 「苦諦-くてい」人生は悩みばかりで、すべて思い通りにはならない
 「集諦-じったい」人生で苦しむ原因は欲望(煩悩)である
 「滅諦-めったい」苦の原因である煩悩の消滅が苦の消滅となる
 「道諦-どうたい」正しい行動である八正道を行う

苦しみから解放されるための、八つの正しい行動とは、
 「正見-しょうけん」物事を正しく見る
 「正思唯-しょうしゆい」正しい考え方で判断する
 「正語-しょうご」真実の正しい言葉を話す
 「正業-しょうごう」正しい行いをする
 「正命-しょうみょう」正しい生活を送る
 「正精進-しょうしょうじん」正しく目的に向かって努力を重ねる
 「正念-しょうねん」正しい自覚を持つ
 「正定-しょうじょう」精神統一し心を安定させる

「四諦」「八正道」は修行の基本であり、修行を積むことで「苦」を克服することができる、という教えです。