お盆

こんにちは、野上です。
朝から気温が急上昇で、「暑い」という言葉を1日何回繰り返しているかわかりません。
どうか皆さん、水分補給や睡眠・食事に気を配り、体調管理に努めてくださいね。

 さてお盆の季節ですね。故人の四十九日法要がすんで初めてのお盆のことを「初盆」「新盆」といいます。四十九日法要がすまないうちにお盆を迎えたときは、翌年になります。
 お盆のことを正しくは「盂蘭盆会」-うらぼんえ-と言い、サンスクリット語の「ウランバナ」を意訳した言葉です。
 釈尊の高弟であった目連が、母親が「餓鬼道」に落ちて苦しんでいるため、釈尊に教えを請い、7月15日の「自恣-じし-の日」に僧に飲食を供養したところ、母は救われたということが盆の始まりと言われています。

 一般的に家で13日に迎え火、16日に送り火をたきます。その間死者の霊をもてなす供養の膳「精霊棚-しょうりょうだな-」を飾ります。(現代では白布を敷いた机の上で祀ることもあります)。またこの棚を仏前ではなく、死者の霊が縁側から入ってくるという俗説から、縁側に飾るところもあります。なお浄土真宗は即身成仏という考えから、霊は帰って来ないとされ、棚はかざりません。お盆の時期に僧侶が「棚経」を唱えてまわるのは、江戸時代から始まりました。

 法要・お墓参り・お盆・お彼岸 などいずれの行事も祖先を敬うことで命の大切さを想い、自分が今あることに感謝し、お互いを支えあう必要性を感じていけるのだと思います。