生命保険契約照会制度

こんにちは、野上です。

現在若年層へのコロナ感染の広がりや、入院病棟の不足が問題になっています。
ワクチン接種の普及とともに、自宅で服用できる治療薬の早期実用化が待たれるところです。

私たちが受けるご相談の中で、亡くなった方の生命保険等の契約状況が不明だ、という方が時々おられます。
まずは、以下のことをお考えください。

(1)保険証券がなければ、郵便物等の通知がないか探す
(2)預金通帳の履歴を確認する
(3)あらゆる保険会社に尋ねる、あるいは弁護士に費用を払って調査してもらう

このたび生命保険協会では、1人暮らしの高齢者が亡くなったり、認知症の方が増加している現状を鑑み、保険金の支払いを敏速に行うために「生命保険契約照会制度」を設けました。(2021年7月1日より)

制度の特徴として、

(1)死亡だけでなく、認知機能低下のケースも対象となる(災害時は除く)
(2)専用のWebからインターネットを利用して、照会や調査結果の確認が可能
(3)利用料3,000円(税込)の支払いが必要(クレジットカード又はコンビニ払い)その他所定の用紙(戸籍確認や死亡診断書など)が必要である
(4)保険協会からの回答は契約の有無のみで、内容の確認や保険金・給付金の請求は、生命保険会社に直接連絡する必要がある 照会者は照会対象者(相続の場合は被相続人)が「契約者」又は「被保険者」となっている生命保険契約

特別な事情を除いて、通帳や保険証券を保管する場所は、信頼するご家族に伝えておくことが大事ですね。
そしてこの機会に、ご自分の保険の内容などを改めて見直されてはいかがでしょうか?